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コラム
男性保育士の議論とリスクマネジメント
2017.04.23

男性保育士に女児の着替えやおむつ替えを手伝わせることの賛否が議論になっているとの報道を見ました。娘が10か月~小学校入学まで保育園にお世話になり、楽しい時間を過ごさせて頂いた親としては議論になること自体に驚いています。あくまでも個人的意見ですが、男性保育士だ、女性保育士だとおっしゃっている方ほど、実際に男性保育士がいる保育園に子供を預けたことがない方ではないかと思ってしまいます。

娘はゼロ歳から3歳までの3年間を認証の保育室、3歳から小学校入学までの3年間を認可保育園の2か所に通いました。

赤ちゃん時代を過ごした認証の保育室に男性保育士が2名いらっしゃいました。もう数年前の話ですから、このような議論がなかった時代ではありましたが、本当に素敵な男性保育士さんでした。子どもたちからも大人気。まとわりついて抱っこをせがむ子供達を両腕に抱えていらっしゃいました。着替えやおむつ替えについて、男性、女性を意識したことはありません。どちらでもいいので子どもの命と安全、健やかな成長を見守っていてもらいたいと思っていました。

もちろん、性犯罪目的の保育士がいては困ります。そのような疑いを持つ行動があっても困ります。そのようなリスクや疑念が生じないようなプロセスは整えていくことはそれはそれで大切なことです。例えば、採用プロセスの見直し、保育士同士の活発なコミュニケーション、行動の見える化などになります。これは何も「怪しい行動を見つける」ものではなく、子どもの安全を守るためにも必要なことです。そして、最もお伝えしたいのが、そのプロセスに男女の差異はないと思います。男女問わず整えていくプロセスになります。

ただ、やはり性差というものはあります。ただ、少し今の議論は性差の捉え方が極端に偏っているように思います。

東日本大震災の時、娘は1歳9か月。平日だったため当然のように保育園にいました。私は帰宅難民となり1歳児にして保育園でお泊り保育となりました。その際、男性の保育士は「男性がいた方が治安上もいいだろう。」ということで、いったん帰宅した後に保育園に戻って来て下さり、お迎えに来ることができたパパ達も一緒に泊まってくれたそうです。その話を聞いて、保護者としてどんなに安心したことか。このような保育園であれば大丈夫と強く思った記憶があります。

男性保育士のリスクを考えるのであれば、女性保育士だけだった場合のリスクも子どもの成長面、不審者対応なども含めて検討をしていくことも必要となるのではないでしょうか。そしてこれも子どもの命と安全を守るために大切なことに思います。

様々な職業に性別による垣根がなくなってきています。「性別」に起因すると見える問題や課題が、本当に性別に起因する問題なのか、冷静に考えてみる必要があるように思います。